Ryota’s diary -日々のあわ-

不定期ですが、これから考えたこと、チャレンジを受けたこと、びびったこと、嬉しかったことなどの日々の出来事を書いていきます

間の本質とは -川口竜太の指導論その③-

日本人は間を大切にしてきた国民です。

人間とは人の間(あいだ)と書きますが、人と人との、この『間(ま)』の中に、自分自身の人間としての本質があると思っています。

 

『間』の取り方というのは、簡単な様で、実は難しいことなのです。

 

 

日本語の中には、家の間取りという言葉もあります。床の間、茶の間、板の間という様に、『間』という表現をよく耳にします。

 

 

また、相撲や武道また芸事においても『間』は欠かす事の出来ない大切な意識なのです。

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【間の本質とは】

 

『間が良い』『間が悪い』『間がもたない』など、日本人ならば生活の中で、自然と出てくる言葉でもあり、間を読むこと、また感じる事が意識的にも、あるいは無意識的にも求められています。

 

 

『間違い』という言葉は人や物との、間の取り方の違いを指す言葉であり、間に対しての無知や、間を理解していない時に使われる表現です。

 

 

『間抜け』とは、間を読み取れないK・Y、要するに空気を読めない人の事を表現しています。間を理解する事は、正に日本の文化を理解することであり、日本人は長い歴史の中で、この『間』の中に、真理を探究して来た民族であるのかもしれません。

 

 

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【サッカーにおいての間とは】

 

そして、サッカーにおいてこの『間』を大切にすることはすごく重要だと捉えています。特に『ため』をつくるという表現がありますが、それは『間』を作るという意味にも繋がる言葉です。

 

 

「早くパスを出せ」
「ボールを持ちすぎるな」
「広い方へ」

 

現代サッカーはスピードを求められているのは間違いありません。しかし、速くプレーすることを求めることによって相手との「駆け引き」や「空間作り」を無視してしまうのは大きな間違いです。

 

 

指導者が急かせてしまって、下手な選手が慌てるからボールを失う。そうなると一人ひとりの間合いなど養えるわけがありません。むしろ、大好きなサッカーボールを時限爆弾のように扱ってしまうかもしれません。

 

 

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センスとはタイミング。

この育成年代では、一人ひとりの「間合い」を大切にしていき成長させていきます。