「スポーツを通して社会性を育む」は本当?
スポーツは教育ではありません。
スポーツは遊びです。楽しむものです。
挨拶、上下関係、シャキッとする、言葉遣いといったものはスポーツをしていないと獲得できないものなのでしょうか。
スポーツをしていなくても、当然のように挨拶はできるし、最低限の言葉遣い、TPOもわきまえることはできると思います。
挨拶や言葉遣いはある意味で家庭での躾を通じて、それから子どもたちの発育発達の過程で自然と身に付けていくものです。
だからこそ、「スポーツを通して挨拶を、言葉遣いを」という言葉、発想自体が恩着せがましいわけです。
みんな最初は好きで始めたサッカー、楽しいはずのスポーツの時間が次第にストレスを抱えることになってはいけない。
なぜか日本のスポーツに蔓延る「スポーツは人間教育の手段」という概念を取っ払い、「気晴らしをする、遊び、楽しむ」といったスポーツの語源に基づく本来の意味・価値を再現していきたい。
スポーツを始める動機は色々ですが、選手たちはサッカーが楽しいから、大好きだからやっている。
それが楽しくなくなる。
嫌いになる。
塾がある。
などの理由でサッカーを辞める選手が出ています。それは何らかのストレスが子どもたちにかかってきているからで、選手にサッカーを続けて欲しいと思うのであれば、彼らを楽しませる、好きなサッカーをさらに大好きにさせる大人の責任、役割があると思うわけです。
やはり正しさより楽しさを追求し、「強制」のスポーツから共に手を取り合い楽しむ「共生」へ。
そんなスタンスでサッカークラブ運営、居場所創りを目指していきます。