「大人になる」を言語化してみた
先月、誕生日を迎えました。(もう嬉しくないですね 苦笑)
毎年歳を重ねて思うのは「もっと大人にならないとなぁ」ということです。昔思い描いてた大人像とは全然違いますし、父親になり、子どもと関わるとさらに実感しています…。そもそも大人になるというのはどういうことなのでしょうか。誕生日を迎えた日にそのことを考えて出した結論が「受け入れられる量を増やすこと」でした。
例えば、自分の事情だけで物事を考えるのではなく、相手の立場に立って想像できるかどうかとか…。1つの視点だけで自分の人生や他者や社会を見るのではなく、様々な視点から見ることで人に寛容になれたり、相手の価値観を受け入れることが出来れば、人間としての器が成長するのではないかと思いました。
なので最近サボっていた読書を再開し、自分の頭の中の思考OSをアップデートして更に大人になっていくぜ!という目標を掲げたその日の夜に娘に怒鳴ってしまう…。泣
まだまだ人間としても父親としても未熟者ですが日々頑張ります。
アンパンマンのマーチ
最近娘がアンパンマンにハマってしまい、家の中はアンパンマンだらけになってしまいました。言葉はまだ上手く喋れないけれども、アンパンマンやバイキンマン、カレーパンマン、ジャムおじさんなど覚えています。なぜか好きなのはホラーマンなんですが…笑
ところで、アンパンマンのマーチの歌詞ってとっても深いですよね。
“何の為に生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなの嫌だ”
何のために生きるのでしょうか。難しい問いですよね。すぐに答えられる方は素晴らしいと思います。自分は正直まだ分かりません。けど、
すぐに答えを見つけるよりも長い人生の中で問い続けていき、答えを
探していく方が自分自身の人格形成が豊かになっていくのではないかと思っています。
先ほどの続きの歌詞は
"今を生きることで
熱いこころ 燃える" とあります。
先のことを考えることも大切ですが、毎日を充実して過ごすことが、
何のために生きていくか答えられる近道なのかなぁと思って育児も
仕事も趣味も全力で楽しんでいます。
波のように努力する
SNSが普及し、1人1台スマホが当たり前の世の中になってきています。SNS内で注目を浴びて一気に有名になったりすると自分は凄いんだと勘違いしてしまうことありますよね。一撃必殺みたいに変化しても、それは一瞬であり、短期的な変化にすぎません。
子どもの環境に置き換えても同じことが言えます。
試合に勝ったり、トレセンに選ばれたりすることはとても素晴らしいことです。
ただ、自分は勝ち負けよりも「サッカーを好きで居続けること」の方がとっても大切だと思って指導しています。
目に見える大きい変化だけではなく、目に見えないような小さな変化にいつも敏感になってあげること。そして、子ども達に対して、多角的に刺激を与えるアプローチをし、好奇心や探究心を促してあげること。その結果、サッカーの奥深さや楽しさが
伝われば嬉しいです。
この努力を例えるなら、波の努力です。海の岩が削られているのは、緩やかですが波が寄せては離れてを何回も何回も繰り返すからです。ただ、波は毎回変わらないようで変化しています。だから全く同じ岩はありませんよね。もちろん時には台風のような大きな努力も大切ですが、子どもにとって小さな変化でも、毎回刺激を与える波のような努力を意識していきたいと思います。
自分が感動することを知りたい
昨年はコロナの影響により生活スタイルが変化し、子育ても始まりなおさら1日のルーティンが変化していきました。
その中で仕事や育児の貴重な隙間時間に携帯を触りSNSをイジり、無意識にたくさんの情報を浴びていて、思考が「他者からどう見られているか」に変化していることに気づきました。(シェアすることを前提に本を読んだり、食事を食べたりすることなど…)
自分自身の行動や思考は他人の評価軸に合わせることなく自分の評価(自己評価)を大切にしたいなぁと思い始めました。
なので2021年は個人のTwitter、InstagramのSNSを辞めて、他者の活動や他者の評価軸に無理に合わせることをやめて自分のワクワクする感動を大切にすることを取り組みました。
日々感じたことや思ったことを日記のように自由に書き出し、 自分の感情と思考を振り返ることで、 今まで気づかなかった自己の感情の揺れ動きや思考パターン、 価値観や願望などを発見することができる「muute」というアプリを使って日々感情をフィードバックするトレーニングもしています。
改めて今年自分がワクワクするもの、感動するものを手に入れていきたいと思う2021年です!みなさんはいつ感動されましたか?
障がい者視点
知人の「ゆるスポーツ」関係者との雑談からものすごい気付きがあったのでお話したいと思います。
共通点
ライターとストローにはある共通点があります。何だと思いますか?実は障がい者が起点となって発明されたものなのです。
ライターの発明者は、戦争で片腕を失った兵士だそうです。よくよく考えるとマッチは、両手がないと火をつけられないんですね。そこで、試行錯誤の末に生まれたのが、「片手でもタバコに火をつけられるライター」なんです。
ストローの発明者は、生まれつき全身が動かない方だったそうです。もちろん、一人で飲み物を飲むことができません。コップを口でくわえたとしても支える両手が動かないので、飲む為には口を開く必要があり、そうすると必然的にコップが落ちてしまいます。そこで考えられたのが、「手を使わないでも飲料が飲めるストロー」でした。
障がい者起点で考えられたこれらの製品は今ではすべての人にとって便利なものになりました。障がい者目線というのは、発見の山であり、宝の山なんですよね。
スポーツに置き換えると
例えば、ブラインドサッカーやイモムシラグビーなどのゆるスポーツというジャンルは彼ら(障がい者)がスポーツとして楽しむことができるか。健常者といい勝負ができるか。そんな観点を大切にしてあります。すると、老若男女関係なく、誰もが楽しめるスポーツができあがります。
先ほどのライターやマッチと同じ発想ですよね。このこと以外に障がい者視点で物事を考えると、色んな問題を解決できるようになったりするなぁという気付きでした。
振り返り
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今年の目標を決める前に「振り返る」ことが大切だと実感しています。きちんと振り返ることで次の行動を変えることができます。ただ経験することだけでは実はあまり意味がありません。
昔、なんでも成長の糧になると思い込み、振り返らずにどんどん次の経験をしたくなって行動していました。何かが終わるとすぐに次の経験を…みたいな感じです。
しかし、その都度きちんと振り返らないと前回と同じアウトプットになってしまい、パフォーマンスも低下します。振り返ることで自分の内在的な人生の価値とはを何か理解することが出来ますし、記憶の定着にもつながります。
振り返り方
振り返りは「出来事→感情→気付き」の順番です。今日1日どんなことがあったのか。それに対しての感情はどうだったか。また、その感情からの気付きはなんだったのか。このように振り返ります。
1日を振り返ること、1週間を振り返ること、1年を振り返ることで自然と自分の目標や夢が見えてくると思います。大きい変化に期待せず、毎日小さな変化を感じれるようになりたい2021年です。
内田篤人引退
8月23(日)に内田篤人選手が引退しました。
内田選手はルックスがカッコ良くて有名なのもありますが、選手としての能力も素晴らしかったです。ピッチを俯瞰したような視野から数本先を見据えたようなボールを配球し、チームのポゼッションを整えてしまう現代型サイドバックの先駆けでした。その内田選手はキャリア後半は膝の怪我に悩まされ、日本に帰国しても思い通りのプレーが出来ず先日の引退に至りました。
怪我
さて、今回特にフォーカスしたいのが「怪我」です。これは誰にも起こることですし、向き合い方がとても大切になります。怪我をしたり、負けることが自分のやっていることを問うきっかけになります。
人間ってうまくいっている時はあまり考えませんし、深刻になりません。しかし負けて悔しいとか怪我で辛いと「誰とも会いたくない」「ひとりになりたい」という気持ちになります。人間って実は孤独になることも必要なんです。日々集団生活に身を置いているところから、ひとりになって自分を見つめる時間が大切になってくるんです。
怪我=自分自身と向き合うきっかけなんです。
内田選手は右膝の怪我についてこう答えています。
「この膝はよく頑張ったんじゃないかなと。ほぼ潰れる覚悟でW杯だったりCLを戦ってきましたし、自分が選択したことですし、本当にいろんな人に治してもらって強くしてもらった膝なので、いい思い出がいっぱいです。」
テクニックは人から教わることができますが、ハートは自分自分で鍛えるしかありません。しかし、ハートを鍛えることで新たな自分に出会えるかもしれません。というお話でした。そして、内田選手本当にお疲れ様でした。