Ryota’s diary -日々のあわ-

不定期ですが、これから考えたこと、チャレンジを受けたこと、びびったこと、嬉しかったことなどの日々の出来事を書いていきます

選択肢を増やす -川口竜太の指導論その②-

育成年代では勝つことに向けて指導することが先行するのではなく、正しい決断をしながらプレーするために指導することが大切だと思います。

 

 

良かった決断と悪かった決断を選手が自覚していくようになれば、後からと自然と結果はついてくると信じています。

 

 

そのために、川口竜太のトレーニングでは主にインテグラルトレーニングとライフキネティックトレーニングを組み合わせています。

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インテグラルトレーニングとは

インテグラルトレーニングとは、テクニック、戦術、フィジカル、認知力、そして決断に対する自由や責任、高い集中力を必要とすることです。

 

 

例えば声を使ったコミュニケーションは禁止にして、使えるのはジェスチャーだけです。そうするとどうなるか。周りを見なければならないので、顔が上がる。そして、他の選手がプレーの前後に行う些細な癖を見ようと洞察力が磨かれる。判断力も上がります。そうすることで相手も見えるようになり《後だしジャンケン》が無意識に行えるようになります。

 

 

 

相手が何をしてくるかを予測し、認知し、判断することで慌てなくても落ち着いてプレーすることが出来る。これはサッカー選手として大切な要素です。

 

 

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ライフキネティックトレーニングとは

ライフキネティックトレーニングとは、ふたつ以上の動作を同時にこなすことで、脳を活性化させられます。

 

例えばリフティングをしながら足し算や掛け算をする。リフティングをしながら跳んだり、しゃがんだり、さらには前後で手を叩いたり。簡単に見えるけど難しい。異なる動作をすることで脳のパフォーマンスを向上させることができます。

 

見たり、聞いたりして取り入れた情報を、与えられた課題に応じて素早く頭のなかで処理し、すぐに体の動きに連動させることが難しい。ミスが連発します。

 

 

しかし、ライフキネティックトレーニングは「ミスをしてもいいトレーニング」なのです。大きな特徴の一つに〈みんなが笑いながら楽しくできる〉ことです。なのでチームワークやチームビルディングに非常に効果的です。

 

 

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しかし、インテグラルトレーニングだろうが、ライフキネティックトレーニングだろうがそれはやり方の問題であり、コーチとして一番大切な役割は「選手を愛する」ことです。

 

 

その日、その週で、チームが、選手が持つ目的は何か。選手のために自分は何が出来るのか。どんなトレーニングをするかよりも選手が何を求めどうなりたいのか。日々試行錯誤しています。


『DOよりもBE』『やり方より在り方』というコンセプトは選手から学びました。

 


インテグラルトレーニングという食材や、ライフキネティックトレーニングという食材を用意しても食べるのは選手たち。いくら素晴らしい食材を用意しても選手の口に合わなければどんな高級料理でも意味がありません。

 

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重要なのは食べる相手のことを想い、愛情を込めて料理をすることなのです。上手く食材を組み合わせて選手をすくすくと成長させていきたいと思います。

 

指導論その③に続く…