Ryota’s diary -日々のあわ-

不定期ですが、これから考えたこと、チャレンジを受けたこと、びびったこと、嬉しかったことなどの日々の出来事を書いていきます

カッコいい大人とは

今回はカッコいい大人について話したいと思います。

 

「子供のことを英語でチャイルドと言うけれど、複数になるとチャイルズじゃなくて、チルドレンだろ。別物になるんだよ。」

 

チルドレン (講談社文庫)

チルドレン (講談社文庫)

 

 

伊坂幸太郎の名作「チルドレン」で放つ家庭裁判所の調査員の陣内の発言。まさに的を得ているなぁと思います。

 

間違いなく子供による非行って、集団になると更に歪みますよね。

 

大人は上から目線で命令したり、叱ったり、甘やかしたりしがちですが、それでは対等に付き合っているとは言えません。

 

もちろん、ある程度は仕方ない部分もありますが、それが行き過ぎると、子どもの自立する機会を奪ってしまいます。ロボットのように命令されないと行動できない子供になってしまうんですよね。

 

とはいえ、そうした大人の行動に反発する子供もいます。悪質な犯罪に手を染めるケースもあるでしょう。

 

そんなとき、駄目な奴はどうやったって駄目なんだ。更正させるなんて、奇跡みたいなもんだよ…と思いがちですが、陣内は次のように考えていました。

 

「そもそも、大人が恰好良ければ、子供はグレねえんだよ」

 

マジ名言です。

伊坂幸太郎シリーズで1番好きな作品「チルドレン」で1番好きな言葉です。とてもとても大事にしています。

 

カッコいい大人とは(父親編)
 

選択肢を与える

さて、ここからが今回の本題です。

カッコいい大人ってなんでしょうか。最近パパになったのでまずは父親視点から。

 

子供ができて決めていることが一つだけあります。それは「選択肢を与える」ということです。(否定しないとも言えます)

 

自分(父親)のできることなんて、好き勝手、子供のやりたいように生きるのをサポートするだけだと思っているんですよね。自分が教えるとかないです。一緒に学びたいくらいです。

 

こうした方がいいとか、ああした方がいいとか、子供に方向性を見せることではない。(方向性という名の強制だったり…)

f:id:kawaguchiryota:20200328141826p:image

言い訳をしない

 

子供が生まれる前は、子供によって自分の行動が制限させることをとても恐れていました。けど、いざ生まれてみると、子供に縛られていることにして、挑戦しないことを肯定する甘えがあるだけだなぁと思います。

子供は親を縛ろうなんて全然していないし、むしろ超自由でリスクなんか気にするなーって教えてくれます。

 

自分も、子供のようにやりたいように好きに生きていきたいと日々成長していく子供の姿を見ながら、そんな当たり前のことにやっと確信を持てました。

f:id:kawaguchiryota:20200328141251p:image

カッコいい大人とは(理想編)

それは冒頭に出てきたチルドレンの陣内なんです。陣内の言葉には誰もがハッとさせられます。伝えたいあるエピソードを紹介します。

---------------------

ある居酒屋で、管理職の会社員らしき中年男たちに絡まれた家庭裁判所の調査員の陣内たちは

少年法はなってない」

「駄目な奴は何をやっても駄目なんだよ。更生させるなんて、奇跡みたいなもんだな」

と真剣な怒りをぶつけられます。

そんな中年男たちに、陣内は

「俺たちは奇跡を起こすんだ」

「少年の健全な育成とか、平和な家庭生活とか、少年法とか家事審判法の目的になんて、全部嘘でさ、どうでもいいんだ。俺たちの目的は、奇跡を起こすこと、それだ」

「俺たちは奇跡をやってみせるってわけだ。ところで、あんたたちの仕事では、奇跡は起こせるのか?」

「そもそも、大人が恰好良ければ、子供はグレねえんだよ」

と言い返します。

---------------------

ああいえば、こういう。いつも屁理屈をこねてばかりいる陣内は、決して友達にしたい存在ではなけど、物事の本質をズバと見抜く能力とテキトーなようで、実直に仕事に向き合うその姿勢に、自分は魅了されてしまうのです。(是非是非!読んでみてください)

伊坂幸太郎のチルドレンに登場する名言30のまとめ | WEBじゆうちょう

普通とはできない人の基準値

大人ってなんだろう。

お金を持つことでしょうか。

安定した暮らしをもつことでしょうか。

もちろんそれも大切です。

けど、自分は挑戦している姿だと思っています。

 

今の日本の学校の仕組みだと挑戦したり、夢を持つことがよしとならない環境だと思います。普通がよしとされます。けど、普通って出来ない人の基準値じゃないでしょうか。

 

できそうな夢しか見ちゃダメなんでしょうか。今の学校教育だとそうです。だから今の学校の先生はカッコよくないし、子どもはグレるんです。(そうじゃない人もいると思いますが仕組みの問題が根底にあるのです)

 

できるかできないかは、いったい誰が決めるんよってことですよね。

 

やってみなきゃわかんないはずなのに、やったこともない人が決めたりするのはおかしいですよね。

 

なので、そんな大人にはなりたくないですし(父親としても)、いつでも子どもには選択肢を与えていきたいですね。

 

挑戦っていうのは「今できないことを追いかけること」だと思います。

 

結局それが楽しいんです。ワクワクするです。そんな楽しさやワクワクに取り憑かれている大人がカッコいい大人だと思います。

f:id:kawaguchiryota:20200328143704j:image

子供はそもそも諦め方を知らない

人間は必ず小さい頃にやったことないこと、やりたがったり、諦めなかったり、工夫したりします。うちの子どももそうです。また赤ちゃんですが、リスクという言葉を知らずになんでも突っ込んだり、口にいれたりしてます。

 

そして、「ダメー!!」ってママやパパに怒られます。

f:id:kawaguchiryota:20200328141622j:image

実は生まれたときから諦め方を知ってる人間なんて、この世にひとりもいないんですよね。

けど、大人になればなるほど諦め方を学んだりします。そうなるとなかなか挑戦出来ませんよね。失敗するのは怖いですし。けど、失敗はダメではなくて、次こうしてみようというデータに過ぎないのです。

正しさより楽しさ

 

今の世の中は「正しさ」よりも「楽しさ」を持った人に強く惹かれるはずなのに、どうしても「正しさ」ばかりを考えるようになっていますよね。何かが欠落していても「楽しさ」を持った人間が圧倒的に魅力的だとチルドレンの陣内が教えてくれます。なので是非読んでみてください(しつこい)

f:id:kawaguchiryota:20200328141528j:image

 

今週も読んでくれてありがとうございました。

 

来週は「相手に理解してもらうための関係」です。