みんなの居場所
「居場所をもっと作りたい」とここ数年、働く中で感じていました。きっかけは間違いなく3.11の震災の影響です。
二年前の記事
二年前のインタビュー記事
-居場所って何だろう-
ただ、居場所という定義って、すごく曖昧なので(そもそも家族の定義ってないらしいし。なので、自分が家族だと思ったら家族なんですよ。擬似じゃなくて)、自分はどのような居場所を作れるのかなって悩んでいます。
だけど、いろいろ悩んで最終的になんとなく「こういうことかな?」って思ったのは
「おかえり」
って言ってあげられる場所だなということでした。
それは震災後の2012年からスタートした「FC KREIS」というフットサル活動をやって行く中で感じたことです。
様々な環境や状況で育った子供たちが学校と家庭以外の居場所を提供してあげることが自分のいきがいでした。
FC KREISに集まる仲間達は色々な背景がある中で育ってきているけど、みんなが集まるとやっぱり楽しい。ここにしていいんだという安心感がある。それは年々感じていました。
学校や家族、友達の中で色々なことにチャレンジ(その人の中で一歩踏み出すこと)するけれど、やっぱりうまくいかないことってたくさんあってね。人間関係や勉強やスポーツの結果など…。
けど、なにかしら最終的に戻って来れる場所になるのであれば、その子もチャレンジしやすいはず。
そんなiPhoneのホームボタンみたいな感じで、チャレンジしてみて失敗して、「ごめん、やっぱ戻って来た」みたいな居場所。
それで、「おかえり」って言ってあげられるみたいな。そういう場所を作っていきたいなっていうのがあってそれを今でも追求しています。
それが自分の使命だと思っています。
ただ居場所を提供していくうちに仲間が家族になり、好きなこと、好きな仲間ともっと共に過ごしたいと思うと同時に、FC KREISのような理念の居場所をもっと作りたいと思うようなり、本職である(もはや本職とかよくわからなくなって来たけど)サッカーコーチを一旦ストップすることに。
関わってくれた選手の皆さん本当にありがとうございました😊
そして、4月からシャロームスポーツセンターでサッカーコーチもしながら、こども食堂・放課後スクール・スポーツミニストリーなどサッカー以外のツールを使いながらコミュニティを一から作成することに没頭中です。(コミュニティという名前も硬いので最近は遊び場という言葉を使いますが)
もちろん、引き続きFC KREISも絶賛活動中です!
シャロームスポーツセンターでは、FC KREISをモデルケースにした「居場所×スポーツ×楽しさ」とプラスに「経済」も絡んできます。ビジネスです。
けど、逆にこのシャロームスポーツセンターで経済を回していけば、自分の好きな仲間たちと本当の意味で「生きていける」のではないかと思っています。
それは自分にとってすごくすごく大切なことで、自分の家族のような仲間と共に過ごせることは最大の幸せです。
自分の友人が
「この事のためになら死ねる、というもののために生きたい。この人となら死ねる、という人と一緒に生きたい」
と言っていて、それが今でも心に残っています。それは好きな仲間と同じ経済圏の中でずっと働いていけたらと幸せだろうなぁと思うからです。
なので、居場所作りは自分にとっては文化形成なんです。
正しさより楽しさの理念を
勝ちより価値の価値観を
やり方より在り方の指針を
自分のコミュニティに浸透させていけば(全力で遊ぶこと)文化成形として築いていくはず。そして、文化となれば自分が死んだ後もそのコミュニティ・地域が生き続けていってほしい。
「作品は感情は変えられても行動はなかなか変えられない。コミュニティは行動まで変える。作品とコミュニティをセットにすると人生を変えられる」
— 川口竜太/KawaguchiRyota (@_let_it_out) 2018年4月16日
居場所作り=文化形成
人に頼ってたら自立してないと思ってるけど逆。自分ができること以外を頼るのが自立。誰ができるかを理解して頼りに行く、これが自立。
— 川口竜太/KawaguchiRyota (@_let_it_out) 2018年4月16日
-KBIでの日々から学んだこと-
話は少し脱線しますが、ご縁があって4月に関西のKBIに3週間学びに行きました。本当に素晴らしい仲間と過ごす日々で毎日刺激をもらいました。自分の人生において大きなターニングポイントになりました。
関西に学びに3週間来ています。
— 川口竜太/KawaguchiRyota (@_let_it_out) 2018年4月15日
福祉・教育・共生・在り方・目的・地域・モチベーションなど学ぶことだらけです。 pic.twitter.com/7jHHGV7ZZb
居場所。
— 川口竜太/KawaguchiRyota (@_let_it_out) 2018年4月16日
与えて、与えて、与える。
give.give.give pic.twitter.com/34Z0MUHRvD
関西での学び、2週間が終わろうとしています。文化形成とコミュニティの本質を体験しています。ワクワクしまくりの毎日です。 pic.twitter.com/CeO481i9ct
— 川口竜太/KawaguchiRyota (@_let_it_out) 2018年4月22日
関西での学び、3週間全て終わりました。文化形成とコミュニティの本質を体験し、自分がどうあるべきかという部分を確立することが出来ました。
— 川口竜太/KawaguchiRyota (@_let_it_out) 2018年4月29日
違いは祝福であり、繋がることは次へと向かえる。
さて、ここからです。スタートは。 pic.twitter.com/46deoGdSSw
BBQ🍖パーティ✨#最高の仲間と最高の時間#ゆみさんとはおそらく7年ぶりの再会でした
最終日はみんなで老舗のたこ焼き屋へ🐙#最高で最強の仲間#CONNECT#個性の違いは祝福だ
越智さん(@ochiken0820)・浦田さん(@kousuke_urata)「おもてなし」ありがとうございました😊#四条を満喫
箕面森町でフットサル⚽️素敵な出会いに感謝です✨#川端Familyに感謝#フットボールで繋がる
この3週間で家族のような愛の中で学びを続けることが出来ました。そしてこの3週間で改めて自分の使命は「居場所作り」だと再確認しました。素晴らしい仲間と出会えたこと本当に感謝です。
ただ、素晴らしい思うと同時にこのような仲間と実際的に過ごしていくには「使命」と「お金」をきちんと理解し学んでいかないといけなんだなぁとも感じました。
使命とは…
何のために生まれて何をして生きるのか分からないまま終わるのではなく、何のために生まれて何をして生きるのかを理解すること
お金とは…
時間やフットワークが制限されないような生き方を維持することにはお金は不可欠。自分はお金は富ではなくガソリンだと思っている。実際的な支援も出来るし、大好きな人に直接会いに行けるし、とにかく動ける範囲が広がると人生の可能性が広がる。
ということを大切な仲間たちと過ごして感じました。
祝福された人生というのは何をするかではなく誰とするかだと思うし、想いを寄せるということが大きな愛のネットワークになるはず。
*KBI卒業後に関東に来てくれた仲間と再会!ありがとう!
さて、話は戻しますが現在働いているシャロームスポーツセンターを今後はみんなが使えるプラットホームにしたいと思っています。
生きづらさや問題を抱えている人を排除せず、社会のひとりとして取り込み支え合うのがこれからの社会の在り方だと思うし、自分の考え方です。
障害を抱える人、貧困で困っている人、LGBTの方々、いろんな立場の人が抱える問題を、国や市などの公共団体だけに頼らず、街のコミュニティや繋がりの中で解決していこうというアイディアはどうでしょうか。
「高学歴のエリートになって会社で高給を稼ぐ。それこそが強さである」
というのが戦後の高度成長期の日本でしたが、改めてそれが幸せだろうかと問われています。
よく引用されている幸福度と年収の関係に関するプリンストン大学の調査では、ある程度の年収からは、幸福度はあまり変わらないといいます。2010年時点の調査では日本円でおよそ600万円。
それを現在に置き換えると800万程度かなーと。それ以上稼ごうとすると、その生活を維持するためのコストも時間もかかり、幸福度はむしろ下がっていくというのです。
社会不適合者ってなんやねん。
— 川口竜太/KawaguchiRyota (@_let_it_out) 2018年5月8日
毎年自殺者が3万人いる社会に適合する方がどうかと思うわ。
違いは祝福だよ。
かつては上昇し、拡大していくことこそ幸福への道だというのが信じられていたわけですが、意外とそうでもなかった。それよりも社会の中で孤独にならず、誰かと繋がり、自分の居場所が持てることが、どれだけ幸せか。
シャロームスポーツセンターがそのような居場所にしていきたい。
ここは新幹線も通っていますし、東京から車で2時間もかからないですし、茨城空港や羽田空港も近いですので、気軽に行き来できます。
特別何かあるわけでもないけどみんなシャロームスポーツセンターにわらわらと集まって、話して、解散するみたいな。
今はひとが流動的に動くようになってます。普段と違う場所で人と会うのってとても楽しいことです。東京で会っても構いませんが、茨城の田舎で会う事って数時間でもすげえ楽しい思い出になるんじゃないかなーって思います。必ず。
なので、これからシャロームスポーツセンターではシェアオフィス・放課後教室・こども食堂・宿泊施設を建設(2020年までには)・合宿所・キャンプ場・美術館・展示会・集会所など多様な方々に使用してもらいたいと今全身全霊で努力していますので、是非応援してもらいたいと思っています。
みんなも力を貸してくれませんか。みんなで創り上げませんか。仕えるって幸せなことですよ。
成功したから言える。儲かってるから言える。
— Yusaku Maezawa 前澤友作 (@yousuck2020) 2018年5月30日
よくそういう風に言われるけど、違うんだよね、逆なんだよね。
言うから成功する。言うから儲かる。
まずは言葉に出して言わないと。そして動かないと。
地球上にお金がなくなったらどうするのかな?フェラーリとか乗るのかな?パチンコ屋に並ぶのかな?
— 川口竜太/KawaguchiRyota (@_let_it_out) 2018年5月16日
ってことを考えた時に何を生み出すかが大切でそして何よりも重要なのは何のために全力を注いでいるか。想いは?理念は?指針は?
神様は、不必要な人間を作るほど愚かではない。何もしていない自分には価値がないとか、役に立たない自分には価値がないとか、そんなことはない。人間は、多分、そんな風には作られていない。生きるとは「生かす」ことだ。与えられた命を使うことだ。惜しみなく命を生かす時、人間は生きるのだと思う。
— 坂爪圭吾 / BillyGyallow🏳️🌈 (@KeigoSakatsume) 2018年2月1日
-居場所の結果-
そして居場所を作った結果、私自身は何を求めているのか。それは安心感なんです。自分もそうですが、みんな安心がほしいんです。
失敗しても良いという安心感
自分は護られているのだという安心感
ダメな時は元気が出るまでゆっくりしていればいいのだという安心感
があれば多分、人間は何度でもやり直せる。
『あなたはあなたでいい』という安心感を生み出せるような居場所を提供できるように、自分自身がそのような生き方を追求していきます。
「おかえり」という言葉で救われるみんなの居場所作り。こんなにワクワクすることはないよ。
今年で30歳。まだまだ青春真っ只中です。